この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Vouloir,c'est pouvoir.
第3章    
「確かにこれは、オレが作った鼻フックだよ」
 ミチコから手渡された鼻フックを見ながら、オレは記憶の糸をたぐり寄せた。これは、半年ぐらい前に作ったモデルだったよな。限定、100コだったっけ?
 オレは鼻フックを装飾しているスワロフスキーのラインストーンを一つ、デザインナイフで慎重にはがして、その裏を見た。95/97の文字が彫り込んである。
「97個中、95番目だ」
オレは言った。
「どういうこと?」
「100個作る予定だったけど、部品が足りなくて、限定97個にした。そのうちの、95番目の製品、ってことさ」
「へぇ、通し番号なんだ。で、それで何か分かるの?」
彼女は目をパチパチしながら、何度も自分の髪の毛を触った。
(意味が分からない時のクセか)
オレは苦笑いしながら、ミチコに説明した。
「分かるんだな、これが。つまり、この鼻フックを誰に発送したかが」
オレはiBookに保存してある顧客リストを開いて、その欄を見た。
「白井勇三 東京都○○区××3-2-5」
備考欄に、メッセのIDが書かれている。そういえば、鼻責めについて詳しく話を聞きたいっていうから、メッセで話したんだっけ。
 オレはダミーのアカウントでメッセにログインした。彼は部屋を主催しているらしい。変態メス豚の集い、という部屋名だ。
(豚好きなオヤジだぜ、まったく)
オレはあきれながら、その部屋の入室ボタンをクリックした。
/5ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ