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数学のセンセイ
第5章 5時間目
卒業式はあっけなかった。
来なくて良いって言ったのに姉貴まで来た。
「禁断の恋、最終日~」
と、勝手に鼻歌を歌いながら
俺と弥生ちゃんの写真を撮った。
それは・・・
弥生ちゃんと制服を着た俺の最初で最後の、たった1枚の写真となった。
3年前の家庭教師の先生が俺の学校の先生だと知って
親は驚いていたけど
「付き合ってるんだ」という
俺のカミングアウトに親は苦笑いして
「これからもよろしく」と
弥生ちゃんに言った。
さすが、姉貴の親。
これぐらいじゃ目くじら立てないらしい。
まぁ、姉貴の
「智樹があの大学に受かったのは弥生のおかげよ」
というフォローがかなり効いたけど・・・・
「今日で『高校生』って呼ぶのが最後になっちゃったね」
「今度は大学生。か?」
「ううん。もう名前で呼ぶ」
「やっと、同じフィールド?」
「違うよ。自分を律してたの。高校生なんだぞ。って」
「へ~。恋愛初心者なのに?大人だね~」
「サルよりはね」
「っっ!姉貴だなっ!」
「智樹。卒業おめでとう」
「ありがと。弥生ちゃん」
来なくて良いって言ったのに姉貴まで来た。
「禁断の恋、最終日~」
と、勝手に鼻歌を歌いながら
俺と弥生ちゃんの写真を撮った。
それは・・・
弥生ちゃんと制服を着た俺の最初で最後の、たった1枚の写真となった。
3年前の家庭教師の先生が俺の学校の先生だと知って
親は驚いていたけど
「付き合ってるんだ」という
俺のカミングアウトに親は苦笑いして
「これからもよろしく」と
弥生ちゃんに言った。
さすが、姉貴の親。
これぐらいじゃ目くじら立てないらしい。
まぁ、姉貴の
「智樹があの大学に受かったのは弥生のおかげよ」
というフォローがかなり効いたけど・・・・
「今日で『高校生』って呼ぶのが最後になっちゃったね」
「今度は大学生。か?」
「ううん。もう名前で呼ぶ」
「やっと、同じフィールド?」
「違うよ。自分を律してたの。高校生なんだぞ。って」
「へ~。恋愛初心者なのに?大人だね~」
「サルよりはね」
「っっ!姉貴だなっ!」
「智樹。卒業おめでとう」
「ありがと。弥生ちゃん」