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第5章 ５時間目

─────　半年後


「すげぇ。気持ちよかった～」

エッチの後、弥生ちゃんをぎゅーっと抱きしめると
俺の胸に顔をこすりつける弥生ちゃんが可愛くて仕方がない。


「弥生ちゃん。夕方から時間あるよね？」
「出かけるの？」
「うん。付き合って」
「良いけど。どこ？」
「秘密」


いつもの俺より少しおしゃれをして
弥生ちゃんにも「おしゃれしてね」とお願いする。

お店の前まで中の声が漏れてくる。
少し遅刻したら、もう始まっているらしい。

がらっとお店のドアを開けると
一斉に中の連中の目がこっちに向く。

予定通り。
ほぼみんな集まってる。
遅刻はこのため。

「トモキ。遅い～」

一瞬で何の集まりか見抜いた弥生ちゃんはお店に入るのを躊躇った。

「ほら、弥生ちゃん。おいで」

手を引いて中に入れると

「あれ？弥生ちゃんじゃん!」
「久しぶり～！誰が弥生ちゃん呼んだの？気が利く！」
「弥生ちゃん。こっち！こっち！」

今日は３年の時のクラス会。
卒業して半年がたって今の状況の報告がてら集まろうってなった。


「いや・・・・・」

静かに言った俺に全員が注目する。


「こいつ、俺の彼女の弥生。みんな仲良くしてやって」




─────５時間目終了





ＥＮＤ＊＊＊＊