この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第31章 天体観測

【天体観測】
「星を見るには月のない夜がいいんです」
蒼人さんが言った。
ナイトアクアリウムに行ってから数日後、蒼人さんが、天文台にいきませんか?と誘ってくれた。
いつものように、『みなと町』のカウンター。
蒼人さんはお客さん。私は店員さん。
蒼人さんによると、市の天文台は特定の日に市民に望遠鏡を開放しているのだそうだ。
その日には、天文台の職員が、テーマとなる星に望遠鏡を合わせてくれるという。
普段は見られないような倍率で星を見られるので、密かに人気なのだそう。
「蒼人さんは行ったことがあるんですか?」
聞いてみたけど、実は初めてです、と彼は言った。
「でも、恋人ができたら一緒に行きたいな・・・って」
急に出てきた『恋人』という単語に、私はボッと顔が赤くなるのを感じた。
ぎゅっと銀のお盆を抱え込んでしまう。
そんな様子をお父さんがちょっと横目で見ている・・・気がした。
もちろん、返事はイエス。
「星を見るには月のない夜がいいんです」
蒼人さんが言った。
ナイトアクアリウムに行ってから数日後、蒼人さんが、天文台にいきませんか?と誘ってくれた。
いつものように、『みなと町』のカウンター。
蒼人さんはお客さん。私は店員さん。
蒼人さんによると、市の天文台は特定の日に市民に望遠鏡を開放しているのだそうだ。
その日には、天文台の職員が、テーマとなる星に望遠鏡を合わせてくれるという。
普段は見られないような倍率で星を見られるので、密かに人気なのだそう。
「蒼人さんは行ったことがあるんですか?」
聞いてみたけど、実は初めてです、と彼は言った。
「でも、恋人ができたら一緒に行きたいな・・・って」
急に出てきた『恋人』という単語に、私はボッと顔が赤くなるのを感じた。
ぎゅっと銀のお盆を抱え込んでしまう。
そんな様子をお父さんがちょっと横目で見ている・・・気がした。
もちろん、返事はイエス。

