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第31章 天体観測

天文台には、子供からお年寄りまで、
１５人くらいが来ていた。

女の職員さんが、望遠鏡の説明をしてくれる。
ニュートン式？というやつらしい。

もうすでに合わせてある、というので、順番に見せてもらった。
蒼人さんが見て、次は私の番だった。

「わあ」

思わず声が出た。

土星の輪・・・輪があるのは知っていたけど、
実際に見たのは初めてだった。

本当に、星に輪っかがかかってるというのは、見てみると不思議なものだった。

「土星に輪があることを初めて発見したのはかのガリレオ・ガリレイです」

職員さんが説明してくれた。
今から４００年以上前の人が発見した・・・
自分で望遠鏡を作って？

ちょっと想像がつかなかった。

「誰も知らないことを見つけるなんて、すごいですね・・・」
世界には私が知ってるつもりで知らないことがたくさんある。