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雨が好き
第81章 学園祭

ずっとここにいて、『みなと町』の扉を眺めるだけだった私
でも、蒼人さんが来て、水際さんが来て、
私の手を取って、あの扉の外に連れ出してくれて
色んな人とお話して、そして、
外の世界が、少し怖くなくなった
ドキドキすること、私は、昔、とても嫌いだった
でも、なんだか、今は少し違う
「ね?やろ?一緒にさ」
ぐっと、水際さんの手が更に差し出されてくる
少し後ずさりそうになってしまったけれども、私はその指先をちょっと握った
そしたら、水際さんは、ぐいっと私の手を掴んで、ぶんぶんと大きく振ってくる
「やったー!!交渉成立ね!」
ワクワクしたみたいに目を輝かせて、水際さんは、
無邪気に両手をあげてバンザイの姿勢
それを見て、このドキドキは、
嫌じゃないかも、と。
『みなと町』の窓から見える空は、冬の澄んだ青で
なんだろう、私、今、
その空みたいに、とても、気分が良いなと、
そう、感じていた。
でも、蒼人さんが来て、水際さんが来て、
私の手を取って、あの扉の外に連れ出してくれて
色んな人とお話して、そして、
外の世界が、少し怖くなくなった
ドキドキすること、私は、昔、とても嫌いだった
でも、なんだか、今は少し違う
「ね?やろ?一緒にさ」
ぐっと、水際さんの手が更に差し出されてくる
少し後ずさりそうになってしまったけれども、私はその指先をちょっと握った
そしたら、水際さんは、ぐいっと私の手を掴んで、ぶんぶんと大きく振ってくる
「やったー!!交渉成立ね!」
ワクワクしたみたいに目を輝かせて、水際さんは、
無邪気に両手をあげてバンザイの姿勢
それを見て、このドキドキは、
嫌じゃないかも、と。
『みなと町』の窓から見える空は、冬の澄んだ青で
なんだろう、私、今、
その空みたいに、とても、気分が良いなと、
そう、感じていた。

