この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨が好き
第36章 わがまま
「座る?」
言われて、ずっと立ち尽くしていることに気が付いた。
ベッドの横の丸椅子。
昨日も座っていたところに、私は腰を掛けた。

しん・・・と、言葉がない時間ができた。
1分くらい?それとも5分くらい?

苦しいほど胸がいっぱいで、いっぱい過ぎて・・・。
蒼人さんは・・・どういう気持ち?

「「あの」」
二人同時に声を発した。
あ、と思って、私がうつむくと、
蒼人さんが言葉を継いだ。

「水筒・・・返せなかった・・・。
 ちゃんと、洗って、返す・・・から」

なぜだろう。
ぽろり、と涙が右の眼から零れた。
すぐに、左からも。

「あ・・・え・・・あ・・・っと・・・」
蒼人さんが言葉をつまらせる。
多分びっくりしたのだと思う。

私が、急に泣いたから。
/283ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ