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雨が好き
第40章 夜の公園
「命日が、近いからかもしれない。
 でも、あれはないよね・・・
 今日は用事があって蒼人の所、行かれなかったけど
 明日は行かれるからさ、ガツンって言ってやるから!」

そう言って、へへへっと私の方を向いて笑った。

「そ・・・そんなこと・・・。
 それに、前の彼女さんのこと、心の中にいていいって言ったの、私だから・・・」

あの山で、彼方の稜線を一緒に見たとき、
私はたしかにそう言った。

あのときは、それでいいと思った。
でも・・・

「みなとちゃん、無理しすぎ!
 蒼人、甘やかしすぎ!」

ぐっと、水際さんがベンチの上で伸びをする。

「もうさ、4年も経つんだ。
 あいつだって、前に進まなきゃならない・・・
 だからさ・・・蒼人のこと、
 よろしく頼む・・・よ・・・」

水際さんはそのまま、私の方を見ずに立ち上がった。
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