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雨が好き
第45章 プレゼント

【プレゼント】
お昼の忙しい時間が終わると、
『みなと町』は少しだけお客さんが途切れる時間がある。
この時間は、私のお休み時間になることが多くて、
大抵の場合、私は外出していた。
しかし、この日は違う。
カウンターに座って、買ってきた雑誌をめくっていた。
蒼人さんへのプレゼント・・・
一体何がいいのだろう。
小さい頃、お父さんへの誕生日プレゼントを買ったことがあった。
(そういえば、最近はしていなかった。
ごめんなさい。お父さん)
でも、それ以外で、誰かのプレゼントを買ったことなんてなかった。
蒼人さんへの誕生日のプレゼントを、私はなかなか決めることができないでいた。
私は蒼人さんのことをよく知らない。
そのことが、痛いほどよく分かった。
蒼人さんが好きなもの
好きな色、
欲しがっているもの・・・
本当に、何も知らない。
お昼の忙しい時間が終わると、
『みなと町』は少しだけお客さんが途切れる時間がある。
この時間は、私のお休み時間になることが多くて、
大抵の場合、私は外出していた。
しかし、この日は違う。
カウンターに座って、買ってきた雑誌をめくっていた。
蒼人さんへのプレゼント・・・
一体何がいいのだろう。
小さい頃、お父さんへの誕生日プレゼントを買ったことがあった。
(そういえば、最近はしていなかった。
ごめんなさい。お父さん)
でも、それ以外で、誰かのプレゼントを買ったことなんてなかった。
蒼人さんへの誕生日のプレゼントを、私はなかなか決めることができないでいた。
私は蒼人さんのことをよく知らない。
そのことが、痛いほどよく分かった。
蒼人さんが好きなもの
好きな色、
欲しがっているもの・・・
本当に、何も知らない。

