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雨が好き
第47章 誕生会
【誕生会】

「あ・・・蒼人さんのお部屋で・・・!?」
「そうよ」
驚いた私に、さも当然という風に水際さんは応えた。

来週の水曜日にある蒼人さんのお誕生会を、
蒼人さんのおうちでやろうというのだ。

「蒼人には私が言っておくから!
 だってしょうがないじゃん!?
 蒼人、足を怪我してるしさ」

たしかにそうだけど・・・・。

私は蒼人さんのお家がどこにあるか知らないし、
もちろん、入ったこともない。

おうちに行く、と思うだけで緊張してしまう。

「みなとちゃんには、お料理担当してもらおうかなって」
自分はケーキとお酒担当、だそうだ。

「みなとちゃんの手料理、楽しみ〜!」
全く悪気なく言うものだから、それもとても緊張してしまう。

その日から私の頭は、誕生会の料理のことでいっぱいになった。

クラブハウスサンドは好評だった・・・
グラタンは、アツアツじゃないと美味しくないし
パスタは伸びちゃう・・・
ど・・・どうしたら!?

頭がぐるぐるして、お父さんとも相談して、
メニューを決めて、
レシピを探して、
お買い物して、
なんとか、なんとか、準備を進めていった。
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