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雨が好き
第47章 誕生会

そして、迎えたお誕生日当日
「いらっしゃーい!みなとちゃん!」
一足先に着いていたらしい水際さんが、玄関扉を開いて迎えてくれる。
蒼人さんのお家は、6階建ての集合住宅。
少し古い感じで、扉は鉄製の重たい感じだった。
玄関を入り、短い廊下を経て、キッチンとリビング。その右手奥に引き戸で仕切られた寝室兼居室、という具合だ。
違う人の家に来た、という感じ。
匂いが違うし、色合いも違った。
机の上にはケーキが入ってるのだろう箱と、それから背の高い細いグラスが3つ、ワインと思しき瓶が二本、ワインクーラーに入って置いてあった。
蒼人さんはまだ足があまり良くないみたいで、席についたままだった。
「いらっしゃい・・・みなとさん。
散らかってて、ちょっと恥ずかしいけど」
そう言うけど、全然そんなことはなかった。
もしかしたら直前で一生懸命片付けたのかもしれないけど、
少なくともリビングもキッチンも、見える範囲はとてもきれいに整っていた。
「ね!みなとちゃんのお料理、お料理!!」
水際さん、今日は一段とテンションが高い。私の持っている荷物を早く開けろと促してくる。
「いらっしゃーい!みなとちゃん!」
一足先に着いていたらしい水際さんが、玄関扉を開いて迎えてくれる。
蒼人さんのお家は、6階建ての集合住宅。
少し古い感じで、扉は鉄製の重たい感じだった。
玄関を入り、短い廊下を経て、キッチンとリビング。その右手奥に引き戸で仕切られた寝室兼居室、という具合だ。
違う人の家に来た、という感じ。
匂いが違うし、色合いも違った。
机の上にはケーキが入ってるのだろう箱と、それから背の高い細いグラスが3つ、ワインと思しき瓶が二本、ワインクーラーに入って置いてあった。
蒼人さんはまだ足があまり良くないみたいで、席についたままだった。
「いらっしゃい・・・みなとさん。
散らかってて、ちょっと恥ずかしいけど」
そう言うけど、全然そんなことはなかった。
もしかしたら直前で一生懸命片付けたのかもしれないけど、
少なくともリビングもキッチンも、見える範囲はとてもきれいに整っていた。
「ね!みなとちゃんのお料理、お料理!!」
水際さん、今日は一段とテンションが高い。私の持っている荷物を早く開けろと促してくる。

