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雨が好き
第12章 洋菓子店
【洋菓子店】

みなと、元気がないね。
お父さんから言われてしまう。

そんなことない・・・ことないかも。
蒼人さんはやっぱり雨が降らないと『みなと町』には来てくれない。
きっと、お仕事が忙しいんだ、と自分に言い聞かせる。

7月に入り、外はとても良い天気だ。
実は、『みなと町』もお客さんが来るようになって、すこし、忙しい。

2番に、シーフードドリア
5番に、ブレンドとチーズケーキ
1番に、お客さんがきて

えっと・・・3番がお勘定・・・。

忙しさに慣れていない私は、目が回りそうだ。

3時を回って、やっと、少しだけ落ち着く。

外は明るい夏の空が広がり、空気が熱を帯び始めていた。

「みなと、お休みしておいで」
お父さんが言うので、エプロンを取った。
それで、ああ、そう言えばと思い出す。

私、お昼まだだった。
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