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雨が好き
第92章 ひなまつり
同時に、胸につかえていたことも
一緒に溢れてきてしまった。

「私の身体・・・キレイ・・・かな?」

恵美子おばさんは、一瞬目を見開いて、
次いで、ふと息をついた

「ああ・・・ああ・・・
 もちろん、きれいだよ
 身体も、心も・・・
 だってみなとちゃんは、
 お姉ちゃんと、あのお父さんの子なんだよ」

 ずっと見ていた私が言うんだから、間違いない
 みなとちゃんは、きれいだよ

その言葉は
過去のそれと響き合って
私の中に、優しく、落ちてきた

肩が震えて、
涙が、ぽろぽろ、ぽろぽろ
溢れて流れた
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