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雨が好き
第118章 次の約束
【次の約束】
耀さんに会って、お話して、私の心は少し軽くなった。
もちろん、蒼人さんに『毎日来て』なんて言えない。
それでも、会った時には『次、いつ来てくれる?』と聞くことくらいはできるようになっていた。
蒼人さんに会うと、心も体もぽかぽかする。
月の光も、風の匂いも
初夏の日差しも
何もかもが、とてもきれいに私の心を温めてくれる。
だから、この『約束』は
私にとって、とてもとても、大切なもの、になっていた。
5月の日々が過ぎていく。
空気が熱を含んで、夏が近いことを教えてくれる。
今夜もバイバイの前、いつものように『みなと町』の入口で、
私はぎゅっと、蒼人さんに抱きしめてもらっていた。
この瞬間が、
私の一番大好きな時間。
彼の全てを身体中で感じられるから。
体温も
息遣いも
心臓の鼓動さえ、伝わってくるようで・・・
彼が、そっとキスをしてくれる。
一度・・・二度・・・そして、三度
見つめ合って、もう一度・・・
そうして、すごく名残惜しくて、
絡み合った紐を無理やり解くみたいに身体を離して、
バイバイと、小さく手を振る。
次に来てくれるのは、
また、明々後日・・・
耀さんに会って、お話して、私の心は少し軽くなった。
もちろん、蒼人さんに『毎日来て』なんて言えない。
それでも、会った時には『次、いつ来てくれる?』と聞くことくらいはできるようになっていた。
蒼人さんに会うと、心も体もぽかぽかする。
月の光も、風の匂いも
初夏の日差しも
何もかもが、とてもきれいに私の心を温めてくれる。
だから、この『約束』は
私にとって、とてもとても、大切なもの、になっていた。
5月の日々が過ぎていく。
空気が熱を含んで、夏が近いことを教えてくれる。
今夜もバイバイの前、いつものように『みなと町』の入口で、
私はぎゅっと、蒼人さんに抱きしめてもらっていた。
この瞬間が、
私の一番大好きな時間。
彼の全てを身体中で感じられるから。
体温も
息遣いも
心臓の鼓動さえ、伝わってくるようで・・・
彼が、そっとキスをしてくれる。
一度・・・二度・・・そして、三度
見つめ合って、もう一度・・・
そうして、すごく名残惜しくて、
絡み合った紐を無理やり解くみたいに身体を離して、
バイバイと、小さく手を振る。
次に来てくれるのは、
また、明々後日・・・

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