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お題小説 labyrinth(心の迷宮)
第1章 ラビリンス(labyrinth)
 5

「さあ、ほら、早くこっちに…」
 と、彼がベッドの上で布団を捲ると…

「あっ」
 股間の怒張が猛々しく震えていた。

 そしてその彼自身の熱い象徴の震える怒張に心を奪われ、目が離せなくなってしまう…
 過去の三人の男性経験の中で、この目の前にある怒張はズバ抜けて大きい訳でもないサイズ感なのだが…
 なぜかその怒張から目が離せない。

 そして…
「さぁ、早くこっちに」
 と、伸ばしてきた手に腕を掴まれ…

「あん、きゃっ」
 再び抱き寄せられ…

「んん…」
 キスをする、いや、されてしまった。

 だがわたしには全く拒否の想いは無く…
 逆に自ら唇を開き、舌先を絡め、お互いを貪り合っていく。

 わたしの心が…
 カラダが…
 再び彼を、いや、お互いを求め合う。

「な、なんかさ、なんか…」
 彼はキスの唇の隙間からそう呟きながら、わたしのバスタオルを剥がし…

「あ…ん、んん…」
 指先を再び愛の蜜で溢れているわたしの股間へと運び…
 弄ってきた。

「はぁ…うぅん…」
 そして、その指先の動きにビクンと震えてしまう。

 とにかくいつも以上に、いや、今まで感じた事がないくらいに敏感に感じてしまっていたのだ…

「な、なんかさ、なんか、キミのとオレのがさ…」
 彼はキスをしながら囁いてくる。

「え?…」

「な、なんかさ、キミのとオレのがさ、さっきさ、ピッタリな感じにさ…
 うん、ちょうどピッタリに感じたんだよ」
 彼はそう囁きながら、その指先をびしょ濡れのヒダの隙間に挿入れてくる。

「はぁんん…」
 そしてその指先がクリトリスに触れた瞬間、全身を震わせ、喘ぎを漏らしてしまう。

「すっごくピッタリなサイズに感じたんだ、だ、だからまたシたくて…
 挿入れたくて…」

 あぁ、そう、それは、それはわたしも…

「はぁん、んん、わ、わたしも、わたしもぉ、さ、さっきそう感じたのぉ」
 
 実はさっき抱かれた時に、彼の怒張がまるで測ったかの様にジャストフィットし、そして正にピッタリなジャストサイズに感じたのである…
 そしてそれが堪らない快感でもあったのだ。

 いや、かつてないくらいに、あり得ないほどの快感を感じたのである…

「え、そうなの?」
 彼は驚きながら訊いてきた。

「う、うん…」

 いや、本当は、そのサイズ感だけではなかったのだ…


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