この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やっと、逢えた
第2章 待てど暮らせど

翌日から宣言通り、病院に出勤するようにした。
自分の部屋に篭って、書き掛けだった論文の続きを書く。
別に誰かと話すこともなく仕事をして、
夕方にスルリと病院を出て、
親父の車で例の駅まで移動して降ろして貰っていつものカフェに落ち着く。
運転手をしている北川は無駄口も叩かないから、
非常に気が楽だ。
多分、親父に何か言うこともないだろう。
そして、カフェで本を読む。
読んでる訳ではないけど、
歩く人に眼を配りつつ、二、三時間過ごして、
溜息をついてサロンに戻る。
その繰り返しをしていたら、
夏は終わっていた。
といっても、いつまでも残暑と呼ぶには異常に高い気温が続き、
時折、台風が近づいたりしていた。
やっぱり、もう会えないのか。
そんな気持ちでサロンのドアを開けた俺は、
あまりの衝撃で固まってしまった。
自分の部屋に篭って、書き掛けだった論文の続きを書く。
別に誰かと話すこともなく仕事をして、
夕方にスルリと病院を出て、
親父の車で例の駅まで移動して降ろして貰っていつものカフェに落ち着く。
運転手をしている北川は無駄口も叩かないから、
非常に気が楽だ。
多分、親父に何か言うこともないだろう。
そして、カフェで本を読む。
読んでる訳ではないけど、
歩く人に眼を配りつつ、二、三時間過ごして、
溜息をついてサロンに戻る。
その繰り返しをしていたら、
夏は終わっていた。
といっても、いつまでも残暑と呼ぶには異常に高い気温が続き、
時折、台風が近づいたりしていた。
やっぱり、もう会えないのか。
そんな気持ちでサロンのドアを開けた俺は、
あまりの衝撃で固まってしまった。

