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やっと、逢えた
第2章 待てど暮らせど
髪の毛が逆立って、
毛穴という毛穴が全部開いて、
心臓が激しく動いて、
身体中の隅々まで血液が物凄い速さで巡っていく。


俺は急いで廊下を進んで、
一番匂い立つ部屋のドアを開けた。


でも、シーンとして、誰も居ない。


ドアを蹴破るかのような音に驚いた顔をして、
葵が別の部屋からその部屋を覗き込んだ。



「なに?
どうしたんです?」


「ここにっ!
この部屋に彼女が…」

そう言いながらも俺は震えてしまっていた。



「えっ?
彼女?
彼女って…?
ええっ?
あの彼女のこと?
そう言えば、なんか、嗅いだことがあるような気がしたけど、
あのコだったんだ」と、葵がゆっくりした声で呟く。


「何処にいる?」


「もう帰りましたよ。
小一時間ほど前かな?
そんなに匂います?
ああ。
特別な方だからですね?
アタシにはそこまでは…」



葵の呑気そうな声で少し落ち着きを取り戻した俺は、

「カルテは?
カルテ、あるだろう?」と葵に言った。
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