この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やっと、逢えた
第4章 触れるだけで

途方に暮れてばかりはいられない。
取り敢えず、ジャケットを横たわってる彼女にそっと掛けてから葵の控え室に行くと、
案の定、まだ部屋に居た。
「良かった。
まだ居てくれて」と言うと、
「あら。
お邪魔だったんじゃないですか?」と少し悪そうな顔をするけど、
そんなことは気にしてられない。
「彼女が倒れたんだ。
何か問題あるのか?
カルテは?
今日の様子はどうだった?」と矢継ぎ早に訊く。
葵は小さい冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを出して俺より早く俺の部屋に戻るから、
俺も慌てて後を追った。
彼女はまだ、
眠り姫のように白い顔をして眠っていた。
「白蓮さま、なんかしたんです?」
「いや。
むしろ、こっちの方がされたっていうか…。
いやいや。
何もしてないよ」
「ふーん」と言って、
手にしていたお絞りでそっと額をぬぐう。
「ひょっとして、手を握ったとか?」
「えっ?」
「なるほどね…」と言って、
葵は一人納得している。
一体何なんだ?
取り敢えず、ジャケットを横たわってる彼女にそっと掛けてから葵の控え室に行くと、
案の定、まだ部屋に居た。
「良かった。
まだ居てくれて」と言うと、
「あら。
お邪魔だったんじゃないですか?」と少し悪そうな顔をするけど、
そんなことは気にしてられない。
「彼女が倒れたんだ。
何か問題あるのか?
カルテは?
今日の様子はどうだった?」と矢継ぎ早に訊く。
葵は小さい冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを出して俺より早く俺の部屋に戻るから、
俺も慌てて後を追った。
彼女はまだ、
眠り姫のように白い顔をして眠っていた。
「白蓮さま、なんかしたんです?」
「いや。
むしろ、こっちの方がされたっていうか…。
いやいや。
何もしてないよ」
「ふーん」と言って、
手にしていたお絞りでそっと額をぬぐう。
「ひょっとして、手を握ったとか?」
「えっ?」
「なるほどね…」と言って、
葵は一人納得している。
一体何なんだ?

