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やっと、逢えた
第5章 告白
彼女に一つ一つ説明していこう。


そう思った瞬間に、
内線が鳴った。


小さく溜息をついて受話器を取ると、
親父の声がした。



「ダイニングに軽食の用意をさせたから、
お嬢さんを連れていらっしゃい。
採血するからって、
朝食取ってないだろう?」



そう言われてやれやれと思う。


伊達に歳は取ってないな。



そう思って彼女に、

「軽食を用意したって。
食べながら話をしようか?」


そう言って立ち上がりがてら、
シャーレに一滴ずつ、二人の血液を落として、
俺は彼女を連れてダイニングに向かうことにした。
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