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嘘が下手
第21章 旅行【1】
毎年気の合う数名で出発前のランチ宴会に行くのが恒例だった

一番年長者のヒデキさんの自宅に集合だ


ヒデキさんは、私達の大好きな先輩

若い時はヒデキさんの自宅で好き放題飲ませてもらった


祭仲間同士で結婚したヒデキさんの奥さんのハルコさん

ちょっと怖いが面倒見のいい人だ


『おじゃましま~す』

勝手知ったるでそのまま上がっていく

カチャ…

ドアを開けたらいきなりマサトがいた

胸が高鳴る

まだ心の準備が出来ていなかった


ドキドキを抑えて

私『マサトも来てたの?』

マサト『ヒデキさんに呼ばれて…
  
  俺今朝6時まで飲んでたからあんま寝てねぇんだけど…』


相変わらずだ


他に2名来て6名でランチをやっている居酒屋

マサトが隣に座ったので余計落ち着かない

生ビールを早いペースで飲んでしまう

ツマミをあまり摂らずにその後もウーロンハイを3杯

不思議とそんなに酔った気もしなかった

話も盛り上がっていたので調子はどんどん上がっていく


頭痛薬を飲んだことなどすっかり忘れていた


まさか後から大変な事になるなんて夢にも思わずに…

 
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