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第23章 妄想の乙女〜誘惑の処女

　差し出した左手が、さっきと同じように手首をそっと捉えられた。私の右手を胸に押し付けたまま、琴葉は私の左手を、自分のむき出しの膝に置いた。いつのまにかスカートをめくったらしい。

　ストッキングは履いていない。すべすべした素肌の感触が直に伝わってくる。

「触ってください」
「な、なにを」
「わたしの真実の証明です。触って」

　膝に置いた私の手を、琴葉は徐々に、上のほうへ、太ももへと誘導する。

「触って、先生」

　もっと上に、滑らかな太ももから、その内側へ、熱のこもった両腿のあいだへと誘う。

「もっと奥です。先生……触ってください」

　甘ったるいささやきと誘惑の処女の肉体が私の理性を麻痺させていく。

　やがて私の指先が、琴葉の中心に触れた。

「もっと下です。ああ……そこです。触って……」

　そこは柔らかく温かで、濡れていた。濡れた肉襞の感触が指先にダイレクトに伝わってくる。

　私に申告したとおりに、琴葉はブラジャーもショーツもつけていなかった。