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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第3章 温泉旅館で姫初め〜美月の官能
まだあどけなさが残る小さな顔を愛らしく薄紅色に上気させ、元気のよい声を出した娘からトランクを受け取り、後部座席へ乗せる。
助手席に乗り込んだ美月がシートベルトを締めた。ウィンカーを出し、車を発進させる。
「暮れから正月にかけての料亭はかき入れどきだ。さぞかし若女将の仕事は大変だっただろうね」
「ううん。平気。母と一緒にお客さまのお座敷でお琴の演奏を披露したんですよ」
「おお。それは素晴らしい」
和装の美月が座敷で琴を弾いている様を思い浮かべる。
なかなか良い。
「楽しみだなあ。先生と麗奈と一緒にゆっくり温泉で過ごせるんだもの」
「ご実家にはなんと言ってきたのだい」
「友だちの麗奈と一緒に温泉へ行くって言いましたよ」
「ああ。うむ」
「だって本当のことでしょう。嘘は言っていないわ」
「そうだね」
老舗料亭の跡取りたる愛娘に、まさかこんな中年男の、しかも既婚者の恋人がいるだなんて、美月のご両親は知らないはずだ。知ったら許すはずがない。
「先生は?」
「んん? なんだい」
「奥さまになんて?」
「若い恋人たちと一緒に温泉宿で過ごすと言ったよ」
助手席に乗り込んだ美月がシートベルトを締めた。ウィンカーを出し、車を発進させる。
「暮れから正月にかけての料亭はかき入れどきだ。さぞかし若女将の仕事は大変だっただろうね」
「ううん。平気。母と一緒にお客さまのお座敷でお琴の演奏を披露したんですよ」
「おお。それは素晴らしい」
和装の美月が座敷で琴を弾いている様を思い浮かべる。
なかなか良い。
「楽しみだなあ。先生と麗奈と一緒にゆっくり温泉で過ごせるんだもの」
「ご実家にはなんと言ってきたのだい」
「友だちの麗奈と一緒に温泉へ行くって言いましたよ」
「ああ。うむ」
「だって本当のことでしょう。嘘は言っていないわ」
「そうだね」
老舗料亭の跡取りたる愛娘に、まさかこんな中年男の、しかも既婚者の恋人がいるだなんて、美月のご両親は知らないはずだ。知ったら許すはずがない。
「先生は?」
「んん? なんだい」
「奥さまになんて?」
「若い恋人たちと一緒に温泉宿で過ごすと言ったよ」