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第4章 ルール
私は薬剤師の資格を持つ、今は自由な女です
学生の頃は知識を学ぶ以外に、仮説に基づいて実験をすることも多く、研究や探究が身についてしまっています

これまでのセックスも、様々なことを試してきましたが、そういう時の相手とでは、私の頭と心とカラダの闇は埋まらず、ただただひたすら貪欲に快楽を追求していました。

そして、ずっと一緒にいたい、などと将来を考えるような、ある意味まともな相手は、今を生きることを決めた私には対応できないため、別れを告げてきました

私が、今、求めるのは、東京でドロドロした分泌物にまみれてきた相手や、大学を出て一流企業で働いて出世し、美しい家族と一生の幸せを築きたいという、ある意味まともな相手ではなく、

そういうものが一切ない、頭も心もカラダもピュアな相手なのです

私の頭と心とカラダの闇を埋める方法を探究するための、ピュアな被験体に相応しい、この美大の美少年を使うつもりなのです

もちろん、芸術の道の入口に立っている若者にとって、プラスになる経験になればいいと思います

いわゆる会社員として、ドロドロした社会を生きていく予備軍の若者なら、もしかしたら、取り返しのつかない沼に引き込むことになり、道を外すことになりかねませんが、芸術を志す若者なら、セックスは避けられないテーマであり、自ら体験することで創作のインスピレーションにもなると思います

私は、そう考え、信じて、この美少年を私の今のために使うことにしました

そして、「キミの動きは、私が言った通りにするの。勝手な動きはできないの」というルールに、キミは「はい」と返事をしました


「はい、と言ったのは、間違いない?」

「はい」

彼は、私の自由に動くことになりました
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