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第9章 リサーチ

翌日は、予約してあったクルマのエステ、ボディーコーティングにアルピーヌを持って行きました

アルピーヌ　A610ターボ　というのがフルネームで、一応4人乗りですが、リアシートのすぐ後にエンジンがあるので狭く、リアに人を乗せたことはありません

リアエンジン、リア駆動で、左ハンドルのマニュアルシフト
なかなかマニアックなクルマです

シートや内装は、父が乗っていた頃に張り替えてあり、V6 3000ccのターボエンジンは、9万キロを超えても快調です

明日の昼に、できあがるということで、歩いて帰り、マシンでラテをいれ、ソファーに座り、タブレットでリサーチタイム

気になったことは、とことんリサーチするのは、昔からの習慣です


今日の対象は、もちろんフェルメール

本名は　Jan van der Meer van Delft
1632年生まれ

多くの肖像画を残したレンブラントや、フランダースの犬のラストシーンでネロが見上げるアントワープの大聖堂の絵を描いたルーベンスなどとともに、バロック期を代表する画家の一人

オランダの陶器の産地だったデルフトの人で、デルフトの陶器には東インド会社が日本から持ち帰った伊万里焼の影響を受けたものもあり、すずの釉薬で鮮やかなブルーの模様があるものもある

（ほー、伊万里焼のブルーか）

デルフトの出身者は他に、微生物学の父と言われるレーベルフックや、
リーフデ号でウィリアムアダムス：後の三浦按針と共に来日し、家康に重用され、世界の様々な事を日本に伝え、屋敷をもらった場所が今の東京駅の近くの八重洲の由来にもなったヤンヨーステンがいる

（なるほど ちょっと聞いたことある名前）

理系だった私にとって、受験科目でない歴史は、憶える必要のない息抜きの好きな科目でしたが、いろいろ辿ると、頭の片隅にかすかにある名前が出てきたり、かすかに、薄く、日本とも繋がりが無きにしもあらず
なかなか面白くなってきた

いろいろ辿り、フェルメールから逸れたりもしながら、知的好奇心を満たす時間を過ごし、午後もリサーチ三昧で過ごしました