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心の中のガラスは砕けて散った
第3章 依頼

「 もう直ぐ二人出るから 」

「 了解です、此方も受信機 作動してますから 」

「 頼むね 」
藤堂は携帯をポケットへ入れ店内へ
すれ違う森川に会釈して桃花の前に座り
駐車場を出ていく森川の車を見て、立ち上がった

「 所長 食べないんですか? 」
蕎麦を汁に浸け 口に運び上目使いで桃花が聞く

「 お仕事!!! 」
伝票を抱え歩き出した藤堂を見て もう一口
蕎麦を口に入れ桃花も立ち上がり テーブルの上の
手の付けられていない蕎麦を見て

・・・勿体ないの・・・・

呟いて駐車場へ向かった エンジンの掛かった
助手席に乗りシートベルトを締め、受信機を膝に乗せ
車は走り出した、

「 真っ直ぐで大丈夫です 」

桃花は受信機の信号を確認して藤堂に伝へ
頷いた藤堂はアクセルを踏み込んだ、
携帯が震え、藤堂は携帯を取り出して
桃花に手渡した

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