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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第3章 謀殺
男は戸惑っていた。男の名前は、仙道壮一。漁師だ。

屈強な身体は、見るからに海の男という感じだ。

漁港の突堤に車を止めて、突堤に立って瓶に詰めた物を見ていた。

空は立ち込めた雲で薄暗い。晴れていれば、海に沈む夕陽が見える。

しかし、空は厚い雲に覆われていて、見えない。溜息をつく壮一。

車に近づく女の姿が見えた。女を確認した壮一は、女の方に歩き出した。

「いったい、何に使うつもりなんですか?」

壮一は、不審を覚えるしかない瓶に詰めた物を見ながら訊いた。

「害獣駆除よ」

女は、壮一の目を見て、端的に答えた。そして、微笑んだ。壮一は、ゾッとした。

「え?」

なんとか、壮一は、それだけを言葉にした。

「最近、神域に野犬がでるのよ」

壮一は、頷いたものの、納得できていなかった。

「そんな噂は聞きましたが、罠を仕掛けて捕まえた方が」

こんなものが必要なのか・・・疑念を抱かざるを得ない。

「罠で捕まえらえれるならそうするけど、野犬の方が上手なのよ」

女は、事情を説明した。壮一は、野犬のことは、噂には聞いていた。

しかし、海の男の壮一には陸の上のことには詳しくはなかった。

野犬か・・・というくらいの認識でしかなかった。

「そ、そうなんですか」

答えながら、壮一は、女を見た。Vネックのニット。胸の谷間が覗く。

「そんなことより、久しぶりに・・・、ね」

誘う女。壮一は独り者だ。しかし、女は既婚者。

そんなことは、壮一もわかっていた。

島にある唯一の神社の宮司の妻の顔を知らないはずがないのだから。

陽が沈んだのか、急に暗くなってきた。

まだ、漁師の見倣いだったころ、この女に筆おろしをしてもらった。

そういう過去がある壮一。あの頃、女は、海女だった。

もう、この島には海女はいない。最後の海女は、この女だった。70歳代の海女が一人で、ほそぼそと最後の海女になるつもりで、漁をしているところに、この女が訪ねてきて、

「教えてくれ」

と、頼んで、教わったと聞いた。そして、その70歳代の海女が80歳過ぎで亡くなると、この女が最後の海女になった。

20歳代の若い女が海女をしていると聞いて、壮一は好奇心で、海女小屋の近くを歩いた。
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