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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第2章 美しきヴァイオリニストの淫夢
「あなたを楽にして差し上げましょう。増島さん」
「……えっ」
きょとんとしている香緒里へ、さらに矢島が言う。
「私はあるサロンの会員です。サロンの主催者は医師で、そこにはあなたのような悩みを抱えた女性が数多くいる」
名刺入れから取り出したカードを香緒里に渡しながら微笑んでみせる。
「そこへ連絡してみなさい。あなたの苦悩から解放されるはずです」
矢島が渡した白いカード。その表には流麗な書体で"Crime d'amour"と印字されていた。
「……えっ」
きょとんとしている香緒里へ、さらに矢島が言う。
「私はあるサロンの会員です。サロンの主催者は医師で、そこにはあなたのような悩みを抱えた女性が数多くいる」
名刺入れから取り出したカードを香緒里に渡しながら微笑んでみせる。
「そこへ連絡してみなさい。あなたの苦悩から解放されるはずです」
矢島が渡した白いカード。その表には流麗な書体で"Crime d'amour"と印字されていた。