この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第5章 エリートOLは磔刑に処せられる〜緋美
 そんな贅沢で豪奢な空間の中心に、周囲の雰囲気とは異質な物体があった。大きなX字の形をした、漆黒の分厚い板でできたそれが、ディナールームの床から立ち上がり、天井まで届いている。客のテーブルはその物体をぐるっと取り巻くように、半円形に配置されていた。

 無人のディナールームを横切り、その物体のところまで、ご主人さまは私を連れて行った。そして私はその物体を背に立たされた。

 X字の表面には四つの枷が取り付けられており、万歳をするように上げさせられた私の両腕と、開かされた両足が、その枷で拘束される。まるで罪人が磔刑に処せられたかのように、私はX字の格好で動けなくなった。

 私は窓を向いて立っている。窓の向こうの、夕闇が支配した、黒々と沈んだ湖面を見ていた。やがてその視界が黒いアイマスクによって奪われた。
/96ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ