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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第6章 Mの目覚め〜香緒里
「マゾの自分を受け入れろ。楽になれ。おまえはそういう女であると認めて受け入れるんだ」
「受け入れる……」
「そうだ」

 彼女はレディSの言葉を思い出した。やがてその口から、

「認めます」

 かすかなささやきのような返事があった。

「うむ。よろしい。では、女よ。どうされたい?」
「もっと……ください」
「もっとお仕置きして欲しいのか?」
「そうです。ああ、もっといじめて……叩いてください」

 ついに自分を曝け出した女は、カアっと身体が熱くなるのを感じた。

「もっと、お願いです。ご主人さま」
「わかった。おまえの恥辱をゲストたちにしっかりと見てもらえ」

 わたしは……見られて……こんな恥ずかしい姿を……見られているのね。

 羞恥と屈辱は、今や女のなかで快感に変わっていた。
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