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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺

【4】
「ごちそうさまでした!」
星野家のダイニングで、女性4人の華やかな声が上がりました。
「萩子さんの栗を使ったデザート、ほんとに美味しかったです」
萩子と同い年の彩花が感想を告げます。
「毎回萩子先輩にデザート作って欲しいなー」
年下の萌が甘えるように萩子に声を掛けました。
「萌ちゃん、それじゃこの女子会の意味がないでしょ」
年上でリーダー格の瞳が萌をたしなめます。
「そうなんですけどー、私デザート作るの苦手なのにー」
ふくれっ面になる萌に、他の3人が笑いました。
夏にリゾートホテルで初めて女子会をして仲良くなった4人は、その後も定期的に女子会を開催していました。持ち回りで幹事として自宅に招いて担当の料理を振る舞い、他の3人が別の料理を持ち寄ることにしていて、10月に入って初めてとなる今日の女子会は萩子が幹事の番でした。
「皆さんに手伝ってもらったからですよ。萌ちゃんの秋野菜のスイートポテトサラダも美味しかったし。あれはどうしたの?」
「私が作りました!」
萌が元気よく手を上げます。
「萌さんの家庭的な味付け、良かったですよ。私は今回、ショッピングモールの惣菜にさせてもらいました」
「萌ちゃん偉いじゃない。私なんか、出来合いの調味料を混ぜただけよ」
彩花と瞳が萌を褒めました。
今回の食事は、秋の味覚をテーマにしたものでした。
幹事が担当する料理は皆で手伝い、他は持ち寄る料理の系統だけを決めて、内容は問わない約束にしています。
「お母さんの得意料理で、一子相伝なんです」
「なんか言葉間違ってるような・・・」
萩子が苦笑いします。
萌はたまに独特の言い回しをしますが、マスコット的な存在で皆を楽しませていました。
「萩子ちゃんの紅茶も美味しいよねー」
瞳が一口飲んで、感嘆の声を出します。
「私、紅茶よりコーヒー派だったんだけど、前回飲んで感動しちゃって。おかわりある?」
「ありますよ」
「萩子さん、私もお願いします」
「萩子先輩、私もー」
「はいはい」
萩子はにっこり笑って、それぞれのティーカップに紅茶を注ぎました。
「ごちそうさまでした!」
星野家のダイニングで、女性4人の華やかな声が上がりました。
「萩子さんの栗を使ったデザート、ほんとに美味しかったです」
萩子と同い年の彩花が感想を告げます。
「毎回萩子先輩にデザート作って欲しいなー」
年下の萌が甘えるように萩子に声を掛けました。
「萌ちゃん、それじゃこの女子会の意味がないでしょ」
年上でリーダー格の瞳が萌をたしなめます。
「そうなんですけどー、私デザート作るの苦手なのにー」
ふくれっ面になる萌に、他の3人が笑いました。
夏にリゾートホテルで初めて女子会をして仲良くなった4人は、その後も定期的に女子会を開催していました。持ち回りで幹事として自宅に招いて担当の料理を振る舞い、他の3人が別の料理を持ち寄ることにしていて、10月に入って初めてとなる今日の女子会は萩子が幹事の番でした。
「皆さんに手伝ってもらったからですよ。萌ちゃんの秋野菜のスイートポテトサラダも美味しかったし。あれはどうしたの?」
「私が作りました!」
萌が元気よく手を上げます。
「萌さんの家庭的な味付け、良かったですよ。私は今回、ショッピングモールの惣菜にさせてもらいました」
「萌ちゃん偉いじゃない。私なんか、出来合いの調味料を混ぜただけよ」
彩花と瞳が萌を褒めました。
今回の食事は、秋の味覚をテーマにしたものでした。
幹事が担当する料理は皆で手伝い、他は持ち寄る料理の系統だけを決めて、内容は問わない約束にしています。
「お母さんの得意料理で、一子相伝なんです」
「なんか言葉間違ってるような・・・」
萩子が苦笑いします。
萌はたまに独特の言い回しをしますが、マスコット的な存在で皆を楽しませていました。
「萩子ちゃんの紅茶も美味しいよねー」
瞳が一口飲んで、感嘆の声を出します。
「私、紅茶よりコーヒー派だったんだけど、前回飲んで感動しちゃって。おかわりある?」
「ありますよ」
「萩子さん、私もお願いします」
「萩子先輩、私もー」
「はいはい」
萩子はにっこり笑って、それぞれのティーカップに紅茶を注ぎました。

