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コンビニバイトの男の子
第3章 お土産
【3】
萩子が料理教室から帰って来ると、自宅の門の前に誰かが立っていました。
(・・・悠希くん?)
袋を持ってインターホンのボタンを押しているのは、悠希でした。
萩子は横道に入る角の電柱の影に隠れて、暫く様子を窺います。悠希は立ち去る気配は無く、門柱横のプランターに見入っていていました。そこには、萩子が定期的に植え替えている花と、時期に合わせたオーナメントを飾っていました。今は、マフラーをした雪だるまが訪問者を出迎えています。
(どうしよう・・・)
あの日以来、悠希とは顔を合わせていません。彼女との旅行の結果が気にはなりましたが、肉体関係になったことの恥ずかしさで顔を合わせづらく、コンビニに行けないまま1ヶ月近く経っていました。
迷っているうちに、留守だと思って躰の向きを変えた悠希が萩子に気が付きました。無意識に見える位置に出てしまっていたようです。
「あっ、こんにちは」
ちょうどチラシのポスティングをしている人が近くにいたため、仕方なく萩子は悠希に近付いていきます。
「お出掛けだったんですね」
「こんにちは。すみません、駅前に用事があって」
萩子は平静を装って挨拶を返しました。外ということで、よそよそしい受け答えになってしまいます。
「これ、前は気が付かなかったんですが、素敵ですね」
悠希はプランターに視線を向けました。
「ありがとうございます。・・・あの、何か・・・」
「あ、そうだ」
悠希が手に持っていた袋を萩子に差し出します。
「これ、旅行のお土産です。この前、あの・・・お世話になったので」
そう言うと、照れた顔になりました。
(お世話になったって・・・)
萩子の顔が赤くなります。
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