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コンビニバイトの男の子
第3章 お土産
「あっ、ありがとうございます」
顔を伏せるように、差し出された袋に視線を移して悠希から受け取ります。中を見ると、萩子も訪れたことのある温泉の定番土産で、また食べたいと思っていた和菓子でした。
「どんなのがいいかわからなかったので、気に入ってもらえるといいんですけど」
「これ、前に食べたことあるんですけど、美味しくて好きなお菓子です」
「そうなんですね。良かったー」
悠希のほっとしたような声に顔を上げると、嬉しそうな笑顔をしています。
「旅行、楽しかったみたいね」
「え、あっ、はい」
会話をしたことで少し平常心になった萩子は、おもいきって気になっていたことを訊ねました。
「・・・彼女さんと、上手くいった?」
悠希の顔から笑顔が消えます。
「あ・・・、そ、その、実は、そのことでちょっと・・・」
と話し始めたところで、萩子の後方に視線を移して言葉を切りました。振り向くと、制服姿の男の子が目に入ります。
(あれは、お隣の竹内さんの・・・。こんなところ見られて、変に思われたらまずいかも)
幸い、男の子はスマートフォンを見ていて、二人が話していることには気付いていないようでした。
「悠希くん、家の中に」
「えっ?」
萩子は悠希の手を掴むと、急ぎ足で家に入りました。
「ふーっ」
ドアを閉めてひと息つきます。
「知っている人だったんですか?」
「うん。まあ・・・」
「なんか、すみません」
「ううん。私の方こそ、ごめんなさい」
そこで萩子は、まだ悠希の手を掴んでいることに気付き、慌てて手を離します。
(また、悠希くんを家に入れてしまった。でも仕方ないよね)
そう自分に言い訳すると、受け取った袋を上げて、
「この和菓子でお茶しながら話を聞くから、上がって」
と悠希を誘いました。
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