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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会
【8】
「はい、次これね」
「はい」
楽しい食事の時間を過ごした後、悠希の申し出で一緒に使った食器類を片付けました。その間も楽しく雑談して、あっという間に洗い物が無くなります。
「はい、これが最後」
悠希が渡された食器を拭き終わり、萩子が使った全部の食器を収納ラックに仕舞いました。
「悠希くん、ありがとうね。手伝ってもらったから、早く片付いたわ」
「そんな。自分は作るの手伝えなかったので、せめて片付けはお手伝いしないと申し訳なくって」
悠希はそう言うと、向き直った萩子に頭を下げます。
「萩子さん、今日はほんとありがとうございました」
「いいのよ。でも、食事はちゃんと摂らないとだめよ」
「ですよね。これからは自分で作るようにします」
「そうそう、男の子も作れたほうが絶対いいから。・・・そういえば、リコさんも料理苦手って言ってたわよね。一緒に作ったら楽しいし、上達も早いんじゃないかな」
その言葉を聞くと、悠希は急に沈んだ表情に変わりました。
「どうしたの?」
「・・・、実は、リコとは別れちゃったんです」
「ええっ?どうして・・・」
「まぁ・・・、いろいろあって・・・」
悠希が、バツが悪そうに作り笑顔を見せます。
「すみません。変な話をしてしまって・・・。トイレお借りしますね」
そう告げると、気不味さを隠すように足早に部屋を出ていきました。
萩子が閉まるドアを見つめます。
(悠希くんが、リコさんと別れた?)
リビングの時計を確認すると、そろそろ貴之から帰宅メールがくる時間でした。
(あまり時間がないけど、どうして別れてしまったのか聞いてみたい・・・。プライベートな事を深く聞くべきじゃないって判っているけど。ひょっとして、私とのことが原因とか?まさかね。これ訊いて、私と全然関係無かったら、自意識過剰みたいで恥ずかしいし。じゃあ、なんで・・・)
悠希の突然の告白に、萩子の胸がざわつきます。
(ほんとに、別れたのよね・・・)
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