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悪いオンナ…
第1章 【友達と行った居酒屋で…】







こんな事、ダメだって皆が口揃えて言うのかな
付き合ってる彼女にプロポーズまで決意していたのに
また僕は、莉子さんの虜になってる
あの時とは違うホテルで……



「良いの?後悔しない?」



「……しない」



「お友達呼ぶ?」



「呼ばない」



「クスッ……仲良しじゃなかったっけ?えっと、タイチくんだったよね?」



覚えてるのかよって少し不貞腐れると
「会えたのがケンジで良かった」ってあの時と同じ呼び捨てしてくれた事が嬉しくて秒で機嫌が直る



「ねぇ、彼女にプロポーズするんでしょ?」



「莉子と再会出来たから、しない」



「それって結婚した後だったらどうしてたの」



「する前だから、セーフでしょ?」



「ケンジは普通に不倫するタイプだね」



「莉子にだけだよ、莉子以外にはそうならない」



「そんなに良かったんだ?じゃあ……あの時のセックス、上回らないとだね」



そう言って、やっとキスしてもらえた
身体中が求めていた感触だった
やっぱりキスが上手い
徐々に脱がされていく



「莉子が好きだ、ずっと探してた…」



告白したけど返事は貰えないんだろうなって予想がつく
優しく微笑んで「ケンジの精子、全部貰うね」って再び唇を塞いできた



僕の想いは報われる……?
それともまた、独り善がりで終わるのかな……?
再び逢えたって事だけは、運命なんじゃないかって思いたい
まだ覚えてる、彼女のイかせ方……
彼女が善がるところ



お願いだから、あの時みたいに消えて居なくならないで



「あっあっ……イク、あぁ、ケンジ、イクイクイクっ」



このオンナを堕としてみせる



今度こそ………



「ねぇ、まだシよ?できるよね?」












Fin


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