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バニーガールの穴の奥
第10章 深夜…1時過ぎの巣穴

いつも…店の中に流れている
ジャズミュージックのBGMも…
ボリュームを下げて…小さくして。

店の電気も…消してしまった。

カウンタ―にユイが置いたのは
キャンドルの形になっている
ゆらゆらと炎の形をした光が揺らぐ、
LEDのキャンドルライトで。

ぼんやりとした淡い明かりが…
小さく…カウンタ―の
その部分だけを揺らしながら照らす。

『折角ですし…もう少し…
お酒でも…飲みましょう…か…』

そう言って…大分暗い店の中を
ユイが移動してカウンタ―に入ると。
新しいグラスと…ボトルを
持ってこっちに来ようとしたので。

「それは…店のだろ?
もう店は閉店してるんだったら。
それは…俺は…飲めねぇよ。
ボトル……何でも良いから、
適当なのを1本…
支払いは次の時にちゃんとするから…
ボトルキープさせてくれないか?」

自分のボトルにしてしまえば
それを俺が飲みたい時に飲めばいいし
ユイも…損はないだろうし…な…。

角なら……5000円で…
ボトルキープできるからと
ユイが…それを勧めて来て。

俺の…角に名前と日付を入れてくれて。
それを持って来るのかと思いきや…
誰かが…キープしているボトルを
3本ほど持って来てテーブルに置いた。


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