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バニーガールの穴の奥
第16章 そらとぶうさぎ
その絵は…割と大きなサイズで
90cm90cm位の大きさで
宇宙を…泳ぐ様に…飛んでいる
ウサギの姿が数匹……
ウサギは…ウサギなんだけど、
その背中には…羽が生えていて、
「……この絵…ましゅまろが
好きだって言ってた絵と、
同じ作家の作品みたいだな…」
『そらとぶうさぎ…』
その絵を見上げながら唯花が言って、
タイトルを確認するとこの絵の
題名は…そらろぶうさぎ…で合っていた。
「羽が生えた…うさぎの妖精か?
宇宙を飛んでるみたいにも、
泳いでるみたいにも…見えるな…」
美術館を後にして、
唯花と一緒にちょっと
遅めのランチを食べに行って。
若い女性に人気のカフェみたいで、
スイーツの種類が充実していて。
そのカフェの中は…右を見ても
左を見ても…女性ばっかりだった。
男性の客は…夫婦なのか、
カップルなのか…女性連れで。
俺と唯花も…そんな風に
見られているんだろうか?
とか…考えたりした…。
ランチを済ませて電車に乗って
電車に揺られて帰って来る。
『お時間…まだ…大丈夫ですか?
もう一つ………貴方に…、
琢磨さんに…、
見て貰いたい物があるんです』
「まだ…時間あるしな、休み取ったんだし
もう1つでも2つでも付き合うぜ?」