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バニーガールの穴の奥
第17章 そらとぶうさぎの秘密の部屋
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そう言いながらユイが…
とある1匹のウサギを眺めて居て。
そのウサギが…一番…月の近くに居て。
他のウサギはその一番高い場所に居る
ウサギを追いかけている様にも見える。
「もしかして…この…月の妖精
みたいな…身体が光ってるウサギが…
前にユイが話してた…ノアって人か?」
『はい…そうです…、このウサギが
ノアさん……ここにいるウサギを
沢山救ってくれたのは…ノアさんですから』
「居るのか…」
『………』
俺の質問に対してユイからの返事は
すぐには帰って来なかった。
「そう言う事だな………、俺が
この絵の中から…ユイを…お前を
見つけ出せば…良いんだな?」
『はい…そのウサギも…きっと…
琢磨さんに…見つけて貰いたいと
思っていると…思います…ので……』
確かに…いつもの時間じゃ…
明かりらしい明かりがない屋上では、
ウサギを探すのも…この大きな絵の
全容を見る事も難しいだろう。
だから…ユイは…昼間の…
明るい時間に…俺を誘ったんだな。
ユイは気まぐれウサギ…、
常連客がユイに付けたあだ名だ。
でも…俺には…ユイの…これは…
単なる気まぐれには感じなかった。
ユイは言葉ではそうは言ってなかったが、
俺に…ウサギを探して欲しくて
そして…俺に…ウサギを見つけて欲しいんだろう。
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