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第17章 そらとぶうさぎの秘密の部屋

これらの小道具の様な物も…、
何かのヒントになって居るのかも…？
でも…もしかすると…、
普通に…見える範囲に…いないかも…？

ユイの性格だ、探して欲しいと
言いつつ…もウサギは隠してるかも…な。

屋上の一面に輝く星々の瞬きに、
カクテルグラスが…見えた…、
カクテルグラスにシェイカー、
それからカクテルスプーン…。

絵を描くための…筆に…絵具…
白紙のキャンパスに…イーゼル。

ユイだ……。

こっちに…居る…と…俺は、
そのユイを連想させるアイテムを
ウサギの足跡を辿る様にして追いかけた。

「……これは……もしかして…
カミカゼ…とモヒート…か？」

俺が…いつもユイに注文する
俺が好きなカクテルの”カミカゼ”と
ユイが…心の渇きを癒やして欲しいと言う
カクテル言葉を俺に教えてくれた
”モヒート”のカクテルが描かれていて。

その…俺とユイを結びつける様な…、
そんなカクテルの絵を見つけて
その先に視線を俺は向けた…。

その先には…家庭菜園をしているのか
プランターに野菜が育てられて居て
ちょっとした…花とかも植えられている。

並んでいる…プランターの中に…
ミントが植えられている物を見つけた。

「さぁ、出て来いよ…。
ユイ…は…ここに居るんだろう…？」