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悪いオンナ…2
第1章 【美大生の僕は魅力溢れる彼女に心奪われて…】





シャワーの音で一気に心臓が暴れ出す
勿論、この家に女子なんて来た事ないよ
おかんですら断ったんだから
それなのに……今、事情はあるとはいえ、
あんな美人がだぞ?すんげぇ美人!
さっきマジマジと見たけど、なまら美人!!



徐々に酔いも覚めてきてるんだ
大丈夫、記憶も残ってる
今、あの美人な長谷川さんが僕の家でシャワーを…!
落ち着け、落ち着け、僕なんか相手にされるかよ
鏡見てから言え



「お風呂空いたよ?お先でした」



「は、はい…」



ヤバいヤバいヤバい……え、なに?
わかっていたけど服ダボダボじゃん
髪濡れてる!ドライヤー!
洗面台の下から持って来て渡す
逃げるように自分もシャワーを浴びに行く
さっきまで裸の長谷川さんが此処でシャワーを浴びていたかと思うと馬鹿みたいに勃つじゃないか
やめろ、気持ち悪がられる
煩悩を消せ



脱衣所に上がりバスタオルを取った瞬間だった
向こうのドアが開いて彼女が入って来たんだ
「ドライヤー…」と言いかけて固まる
スッポンポンの僕と鉢合わせしてしまったらしい
眼鏡がなくてよく見えないけど慌てて浴室へと戻った



曇りガラスのドア一枚隔てて
「ガク、ごめん、此処置いとくね」と聞こえた瞬間、終わったと思った
見られたよな…?アソコ
今もだけど、恥ずかしいくらい勃起してる
なかなか鎮まってくれなかった
完全にキモいって思われたよな



大丈夫、始発までの辛抱だから………



「始発調べた?」と何事もなかったかのように話しかけたら話題変えられて「コレ見ても良い?」ってデスクの上にあったスケッチブックを指差してきた



「え、恥ずかしい…」



「な〜んで?見たいな」



見せる代わりにさっき見た事は全部忘れてください、って言えたらな……





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