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悪いオンナ…2
第1章 【美大生の僕は魅力溢れる彼女に心奪われて…】
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またキスで塞いでくる………
さっきから何なの?
エヘヘ…ってくっそ可愛く笑わないでよ
「ガク、本当に寝るの?」
「え?だって……寝ないと、明日も講義あるでしょ?」
「うん、あるよ」
「だったら少しでも寝た方が良いよ、別に始発じゃなくても良いから睡眠は大事だよ」
「寝れるの?私が居るのに?」
え?え?どうしたら良いの?
本当の事言ったらキモいとか言うでしょ?
僕はこれからキミが帰るまで一睡も出来ないと思う
意識しまくってるよ
これ以上、迷惑かけないように
嫌いになられるのなんて一瞬だから
幻滅されたら終わりだから……
「眠く、ないの?」
「キス………したのに?」
「……誂ってるんでしょ?どうせ僕は慣れてないですよ、こんな時、どうしたら良いか本気でわかんない、ただ……長谷川さんに嫌われたくないから」
「多希……多希って呼んで」
「え?え?た……きとか呼び捨て無理です」
「それに同い年なんだからタメで良くない?」
そんな、一軍女子にタメ語で話す勇気ないよ
「それは……追々で」
「嫌ったりしないよ?今日会ったばかりだけど、ガクの事、嫌いにならない自信ある」
「ふはっ……何だよ、その自信」
あ、タメ語で喋っちゃった
寝転びかけてたのに起き上がって僕の目を真っ直ぐ見つめてきた
裸眼でもわかる距離
「笑った……そうやって笑うんだ、良いね、好きかも」
「え…?」
本当、何度目かのキミからのキス
どうやら僕は、一生分の運を使い果たしている最中かも知れない
こんな可愛い女子からキスされてるなんて、
そうか、これは夢か……夢オチだよな?
夢ならまだ覚めて欲しくないな
もう少し浸らせて………
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