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貴方色
第1章 本音
さっきよりも激しいキスに、頭がぼーっとしてくる。
あぁ…ゾクゾクして、気持ちいい…。
いつしか、心も素直になってくる。
そんな俺を黒子っちは、情熱的な瞳で見つめる。
み、見ないで欲しい…っす…。
こんな…。
恥ずかしい…。
俺は、思わず目をギュッと閉じた。
「…。」
「あっ…。」
2人の口から透明な糸が引いて、そして切れた。
なぜか黒子っちは、キスをやめてしまったのだ。
「黒子っち…、なんっ…。」
もどかしくて、口走りそうになる。
「どうやら、僕の好きの気持ちがやっと伝わったみたいですので。」
黒子っちは、微かに笑った。
…ような気がした。