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夜に咲く名前のない恋人達
第7章 モニターに映るルカと姫
ぷりんは麗香に引き寄せられるように、何も言えずにその後ろを歩いていった。

響が必死に引き留めようとする声が背後から聞こえる。

「ぷりん!! やめろっ!!行くんじゃないっ!!」

ぷりんだって危険な事くらいわかっている。

ルカのことを助けたい……

でも今からどんな結果が待っているかわからない……

でも何もしない。なんて選択肢はなかった。

背後で司の声が聞こえる。

「響も来いよ?」

こうして4人で司達が使っているアジトへと向かった。

誰も何も話さない。

ぷりんも響も脅えているのが一目でわかる。

到着した先は、タワーマンションの最上階の高級なフロア。

部屋の中に入ると、空気がどんよりと重く、独特な匂いが漂ってきた。

高価な家具が並ぶ部屋。

そこには飲み干した金色に輝くボトルや、誰かが使ったであろう高級グラスが置かれている。

そして散乱したメイク道具もあり、普通の住居で無いことは明らかだった。

4人が大きなモニターの前に立つと、映し出されたのは衝撃的な光景だった。

画面に映っているのは全裸のルカ。

無表情で、遠くを見つめており、横に立つ極道風の男が、彼を監視しているように見えた。

「ルカくんっ!!」
「ルカっ!!」

ぷりんと響は同時に声をあげた。

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