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夜に咲く名前のない恋人達
第7章 モニターに映るルカと姫
ルカの顔には、もうぷりんの知ってる優しさはなく、ただひたすらに冷たく、無感情に見える。

麗香の冷たい声がぷりんの耳に届く。

「ちゃんと元気な姿が見れて良かったね~?お嬢ちゃん……」

「……ルカくん、どういうこと……?」

「彼はもう、戻れない場所にいるの。あなたが思っているようなルカではないの。アハハ」

麗香がルカの変貌ぶりを見て高笑いすると、響が司の胸ぐらを掴む。

「いい加減にしろよっ!!もうルカを返せよっ!!」

半狂乱している響に対しても、司は余裕な笑みを浮かべたまま。

「俺に逆らって、歌舞伎町にいられると思ってんのか?」

そう脅されると、響もそれ以上抵抗しなかった。

ホストなんて辞めてサラリーマンにでもなってやるよっ!!

なんて言えるはずもない。

ホストとして1度でも大金を掴んだ者が、勤務時間を守って安い月給で働くなんてできない。

だからといって、起業して成功するのも一握りであり、ほぼ無理と言っていい。

夜の業界に限らず、人気商売は全てそうだろう。

「くそ……」

響が悔しそうに呟いた時、モニターの映像に、社長婦人のような全身ブランドおばさんが、ルカの前に現れた。

その女性がルカの顔に向かって両手を伸ばし、首に腕を絡めて、そっとキスを重ねる。

「今日はありがとうね。ルカくんっ」

50歳を越えているようなおばさんが、猫撫で声でそう呟いた。

ぷりんはその姿を見て、胸の奥で何かが崩れていくのを感じる。

さっきまで何が起こっていたのか……

私でもわかる……

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