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微熱に疼く慕情
第4章 【錯乱していく激情】

「あっあっあっ…気持ち良い、一華出ちゃう、お口の中出ちゃうよっ…あぁっ…!」
んーっ、すっごい出てる、にがーい……
掌に吐いてティッシュで拭き取る
気持ち良かったんだろうね
ギュッと抱き締めてきた
大好き…ってフェラ上手いから?
5分と保たなかったねぇ
事後のイチャイチャはいくらでも合わせられる
めちゃくちゃ愛されてるなってわかるから
居心地は良いよ
先輩は真っ直ぐでちゃんと愛を伝えれる人
私は天の邪鬼だから本音はなかなか言えないけど
それを一瞬忘れるくらい先輩の愛に包まれてる時がある
あ、素で笑ってた…って事もしばしば
びっくりするくらい、交際は順調なのかも……
「来週は美容院行くって言ってたっけ?で、その後はお友達とご飯?」
「はい、久しぶりに会うので楽しみなんです」
高校からの友達だと適当に誤魔化して、本当はその後に会うのは樹くんだ
定期的にヘアメンテしてるからその日は丸々空けている
絶対に知り合いとは会わない場所にするから
意外と上手くやりこなせていると思う
バレたら一発で終わるだろうな…と思いながらも
会うのはやめられないの、ごめんなさい
私も、大智の浮気で傷付いたはずなのに
今度はその大智と同じ事しちゃってるんだよね
先輩にバレたらまた職場変えなきゃな……
いつかは綻びが出てくる……とわかっていながら
自分を止められないでいた
先輩を抱き締めながら、違う誰かを想っているの
ただ、形が違うだけ……
誰にも理解されない歪な形の愛……
皆に向ける愛は、同じなのにね………

