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微熱に疼く慕情
第1章 【渇いた心】





「はい、是非」


こんな時、極上スマイルで答えちゃうクセ、
どうにかしなきゃなんだけど直らない
たくさん種を蒔いちゃう
実がならないのもあるからさ……



連絡先は毎日会社で会うから良いんじゃないですか?
あまり納得してなさそうな顔してたけど
急いでいるフリをした
まだはっきりさせない
曖昧な境界線を行ったり来たり
そうしてるうちが一番愉しいんだよ



もう少しゆっくり泳いでてください
見えなくなるまで見送られてこの日は終わり
次があるって望みだけ残しておくね
社内の人間はナイはずだったんだけど……
つい、いつもの駆け引きしちゃった



自分の最寄り駅に着いてから
「あ…」と思い出して大智をブロック解除した
すぐにメッセージきてびっくりする
(おーい)
(いちかー!)
(マジで拒否しないで)
(ちゃんと話そ?)
泣いてるスタンプ連打……
鬱陶しいからコールを鳴らした



「一華っ!」


「え…!?」


後ろで声がして振り返ると大智が立っていた
普通に怖いんですけど


「何で居るの?」


「一華がずっとブロックしたままだから……頑張って仕事終わらせて直で来た」


何が嬉しくて元カレと2日連続で会わなきゃいけないのか
話し合うって電話でも良いかなって思ってたけど、大智はそういうの嫌う人だったよね
大事な話は直接会って話す、別れ話の時もそうだった
でも今日は家に入れたくない



「飯、食った?」


「え、まだだけど…」


「あっちの通り、ご飯屋さんあるから行かね?」


「わかった」


助かった……絶対お酒飲まない、家に入れない
今日でケリを着ける



半個室みたいな造りの創作居酒屋さん
最近出来たみたいで入った事はなかった
烏龍茶を頼むと「ガード固いね」って当たり前だ





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