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微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】
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え、でも、これは一体、どういう状況…?
「あの……明島さん?」
「うん、今日はね、色んな一華が見たいな、と思ってね」
「……はい」
背後に回った明島さんは私の肩に手を置いて
厭らしく撫でてくる
「いつも従順で賢い一華のね、もっと淫らな姿が見たいんだよ、例えば……寝取られとかどうかな」
「え……?」
「最初は見られながらセックスしよう」
「え、え、明島さん!?」
大丈夫だから…とベッドに座らされた
やっぱり、黒崎さんは此処に居たままなのよね…?
どうしよう、初めてだ
勿論、戸惑いもあるけど、私は明島さんの言う事に背いた事はない
この声色に命令されたら必ず従ってきた事を誰よりもわかっているはず……
「一華、良いね?」
チラッと黒崎さんとも目が合った
真っ直ぐこっちを見てくれている
私と明島さんが今からするのをずっと其処で見てるの?
髪は黒くて綺麗にセットしてある
清潔感があって澄んだ目をしている
イケメン過ぎて私が目を逸らしてしまうほど……
「妬けるな、もう黒崎を気に入ったのか?」
「え、違います…」
「やっぱり若い方が良いか」
「違いますから……私は、明島さんだけです」
どうか、この想いは勘違いしないで欲しい
明島さんあっての私だから
そっと腕に身を寄せる
髪を撫でられ、顔を上げた
「本当にお前は可愛いな」
「ん……嬉しいです」
自然と重なる唇
触れてしまえばもう、途中でやめる事なんて出来ない
突然、始まってしまった
他人に見られながらのセックス……
視線が気になります
いつもよりたどたどしい私に
「興奮して良いんだぞ、此処で殻を被るのはナシだ、曝け出しなさい」と指南してくれる
色気たっぷりな眼差しに絆されて、自分でも知らないスイッチが入ってしまう
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