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微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】
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いつも唐突に、やって来るメッセージ
とても端的で要件のみ
(◯月◯日 △△△ホテル PM19:00)
たった一行のメッセージは日時と場所だけ書かれている
それを私は、携帯ごと抱き締めてしまうくらい悦んで熱く胸を焦がすのだ
全ての予定をキャンセルして合わせろって言われてるみたいでもう子宮が疼いてる
良い……この有無を言わせない感じがあの人らしい
ロッカーに置いてあるセクシーランジェリー
トイレで着替えて退勤する
タクシーで向かい、
後に送られてきた部屋番号へと急ぐ
ホテルのエレベーターに乗ると一気に緊張してきた
久しぶりに会う、私の愛するご主人様
早く、あの視線や言葉でイかされたい……
扉の向こうで待ち構えていた人物
それは、いつも私に、初めての快楽を与えてくれる人
「会いたかったよ、一華」
「私も会いたかったです、明島さん…」
「おいで、愉しい時間にしよう」
「……はい」
手を引かれて部屋の中へ入る
もっと連絡くださいよ…と伝えたら
すまんな、忙しかったんだって決まり文句
もうアラフォーなのが信じられないくらい若々しい
体力も精力もあって、セクシーで頭も良い、顔も良い
私の理想そのもの……
通された部屋の奥
キングサイズのベッドに心が躍るも
すぐにもう一人の影に気付いて足が止まる
え……!?誰……!?
「紹介するよ、俺の右腕…とでも言おうかな、一緒に仕事している黒崎 圭吾だ」
ソファーに座っていたが立ち上がり、握手された
背が高くてイケメン……きっとまだ若い
すぐに41歳だと教えてくれてびっくりした
4つか5つ上くらいかな、と思っていたからだ
着ている服もシンプルだけどハイブランド
俳優さんとか、モデルと言われてもおかしくない
一言で、格好良い
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