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悪役令嬢は次期公爵のあま〜い♡溺愛をうける。
第4章 第四話

けれど興味本位であれ心配をかけたからにはきちんとお礼は言うべきなんだろうと、私は令嬢スマイルを浮かべた。

「この度はご心配おかけしました。心配して下さりありがとうございました。体の方はクラウィス様のおかげで、もう何ともありません。またこうして皆様と授業を受けられる事、嬉しく思っておりますわ」

「元気になられたのなら良かったですわ。ね、一つお聞きしたいのですけれど、その指輪はどうなされたのです?」

「···これは」

これはドレス選びの後、私の部屋のバルコニーでクラウィス様から貰った指輪だ。

日が傾きオレンジ色が街を染める頃、柔らかな風と暖かな日差しが降り注ぐバルコニーで、クラウィス様が片膝を付いて私の手を取り、そっと、左手の薬指に嵌めた指輪。

指輪の中央部にはクラウィス様を思わせるホワイトパールの小さな石が嵌め込まれており、シンプルな指輪に光り輝いていた。

「そうですわね。···ご想像にお任せ致しますわ」

言った瞬間、流石女子。

所狭しと黄色い悲鳴が上がった。

一瞬にして想像力豊かな彼女等の悲鳴に、私は耳をやられそうになったのは言うまでも無く。
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