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悪役令嬢は次期公爵のあま〜い♡溺愛をうける。
第5章 第五話

クラウィス様はポケットから鍵を取り出し、差し込むと重い解錠の音が響く。

初めて入った生徒会室は貴族達が住まう邸と同じような作りで、アンティーク調の机やソファが設置されていた。

「ちょっと横になるから、リーチェの膝を借して欲しい」

(·····私の膝!?)

「クラウィス様、こう言う時はベッドできちんとおやすみになられた方が」

「一緒に寝たら、襲わないと言う保証は出来ないよ?」

「何て事言うんですか!?」

もう、心配しているのに冗談も程々にして欲しい、と内心誤魔化すように呟いたけれど、一気に顔が熱くなるのがわかって、クラウィス様がくすくすと笑っていた。

「ね?だから、膝を借して欲しいんだ。お願い」

「···、わかりました。私の膝でよろしければ」

私はアンティーク調のソファの端に深く腰をかけて背もたれに体重をかけると、続いてクラウィス様が隣に座り、私の膝に頭を預けた。

太ももにクラウィス様の銀髪の柔らかな感触が伝わり、少しだけくすぐったさを感じていた。

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