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続・白昼夢
第2章 メッセージ
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私は古川の言う『前の人』って誰だろうと思ってしまった。
もしかして、亡くなった恋人の貴博の事を言っているのだろうか。
そう思いこう聞いてみたのだ。
『え?前の彼氏さんの話し?亡くなってしまった彼氏さんよね?そんな話ししたかしら?…』
私はそんな話しをした覚えがなかったのだ。
自分でも古川が言っている事が信じられなかった。
すると、古川からこんな返事が返って来た。
『覚えてないの?(笑)』
確かに私は覚えていなかった。
それに去年の9月の私は病んでいたと言えば病んでいたのだ。
『私、去年の9月はまだ病んでいたので余り覚えてないわ…』
そう返事を書いて送った。
やはり古川とまた会う事は自分でもためらっていたのでこう書いたのだ。
『でも、あなたと会うのは考えるわ。歳も離れすぎてるし…』
やはり、親子程歳が離れていることが私には気になってしまって仕方がなかった。
でも、古川はこう言ってくる。
『元気なのが分かっただけで十分だから。きっと会っても愛し愛されたいと思ってしまうから…体調に気を付けて元気でね…』
古川の言う愛とは何だろう。
私は読んでいてそう思ってしまう。
多分、古川の愛とはセックスのことなのだと私は思っていた。
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